気分はいつでも旅行客
20代営業職女性による国内外への週末ひとり旅のススメ
201905 GWイタリアひとり旅

見知らぬイタリア人となぜか夜のローマ散策へ<イタリアひとり旅15/ローマ>

Colosseo

スペイン広場の観光を終えて一息つくと、謎のイタリア人とローマを散策することに?!

ライトアップされたトレビの泉やコロッセオ、マルタ騎士団の館など観光地を(安全に)見て回りました。

スペイン広場の階段で見知らぬイタリア人に出会う

スペイン広場の階段に座り、どこで夜ごはんを食べようかな~とスマホをぽちぽち。

Piazza-di-Spagna
2019年7月からは階段での飲食だけでなく、座ることも禁止されているので注意です!

参照:ローマの休日気分に冷や水 スペイン広場、座るのも禁止 [世界の歩き方]:朝日新聞デジタル

知らない人にローマの街を案内してもらうことに

すると後ろに座っていた一人のイタリア人男性から「君もしかしてレストランを探してる?」と声を掛けられ、現地の人が行く美味しいところがあるよ~とあれこれ教えてくれました。(どこかは忘れた)

そのうちになぜか唐突に始まる、彼のおばあちゃんと姪っ子ちゃんとのテレビ電話

えっなにこれ?新手のスリ? バッグの口をぎゅっと手でにぎって警戒しつつ電話に参加すると、照れて隠れていた4歳の姪っ子ちゃんが徐々に「名前は?」「何歳?」とぽつりぽつり質問してくれて、かわいいのなんの。

男性に通訳してもらいながら彼の家族とおしゃべりしているうちにすっかり打ち解け、テレビ電話を終えて「夜のローマを案内してあげる!」と立ち上がる男性に、私はつい(まあすぐ別れればいいか)とついていくことにしたのでした。

・・・ばかだ!

そう、今日のブログは、はじめての異国の地で見知らぬ人にほいほいついてしまった軽率な人間の記録です。多方面の知り合いからたくさん叱られたので、皆さんはどうぞ怒らずに読んでください・・。先に言うとなんのトラブルも起きず、本当にただローマの街を案内してもらっただけなのですが。

・・いや、さすがイタリア人というか、多少は口説かれて「あ~~きたか~~」となりましたが、そういうのまったく興味ないんですと断ったら「マンマミーア・・病院行ったほうがいいよ・・」と引き下がってくれました。ほんとにマンマミーアって言うんだ。

現存するローマ最古のカフェ カフェ・グレコ

そんなこんなで始まった、現地のイタリア人男性との珍妙なローマ散歩

まず向かったのはスペイン広場のそば、コンドッティ通りにあるカフェ・グレコ1760年に創業した、現存するローマ最古のカフェです。(イタリア国内では2番目)

Antico-Caffè-Greco

ゲーテやアンデルセン、ワーグナー、ダンテといった、超一流の芸術家たちが訪れた場所で、国の重要文化財に指定されています。

Antico-Caffè-Greco-2

超有名店ですがその分価格設定が高いらしく、店内は空いていました。

大理石のテーブルに真っ赤なベルベットの椅子。たくさんの絵画が飾られていて、美術館にいるかのような場所。

Antico-Caffè-Greco-3
Antico-Caffè-Greco-4

ここでお茶するのかなと思っていたら、一通り店内を案内して写真を何枚か撮ってくれたあと、彼はそのまま退店。ええーっいいの?冷やかしもいいとこやないか。

お店の情報

店名:Antico Caffè Greco

住所:Via dei Condotti, 86, 00187 Roma RM, イタリア

https://goo.gl/maps/H4wqap9knhoCSFJx8

夜空に映えるトレビの泉

この街は一体いつになれば夜が来るのだろう?と思っていましたが、気づけばすっかり暗くなったローマの街並み。

roma-city-at-night

到着したのはトレビの泉。彼曰く「夜にも見ないともったいないよ」とのこと。ポーリ宮殿ネプチューン像が下から照らされ、たしかに昼とはまたちがう趣があります。

Fontana-di-Trev

昼も夜も変わらず、ものすごい人だかりでした。(写真がぶれぶれですが)

写真を撮ってくれるというのでコイン投げをしましたが、投げ入れたコインの数で願いが変わるこの泉、果たして昼に投げた分と合算されるんだろうか。

Fontana-di-Trev-2
トレビの泉-近い
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トイレに寄るにはもったいない気のするデパート

さらに街を歩いて見つけたデパート?らしき建物。名前は分からず。

department-store

単純に彼のトイレのために入っただけでしたが、宮殿かと思うような豪華な内装でした。

department-store-2

広場。暗闇に建つ(なにかの)オベリスクが美しい。

park

宝石箱のように光る夜間のコロッセオ

つづいて向かったのは夜のコロッセオ。こちらもライトアップされていて、この時間でもたくさんの人がこの夜景を見に来ていました。

コロッセオが内側からぼうっと光る様子は、なんだか宝箱のよう。

Colosseo
コロッセオ
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ナイトツアーに予約すれば、コロッセオの中に入れるみたいです。もしまたローマに来ることがあったら、次は参加してみたいな。

4月~10月は20:00~24:00、11月~12月は18:00~22:00に入れるんだそうです。

アヴェンティーノの丘にあるマルタ騎士団の館

最後は、真実の口から徒歩15分ほどにあるアヴェンティーノの丘へ。暗くて人通りが少ない坂道をこれまで以上に警戒しつつ向かった先は、マルタ騎士団の館という建物。

マルタ騎士団とは、1100年の十字軍遠征のころに組織された修道会のこと。「領土を持たない主権実体」。よく分かりません。

Knights-of-Malta-Keyhole

鍵穴からヴァチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂を望む

館にある大きな門扉に人が集まり、熱心に見ているのはちいさな鍵穴。

列にならんで、私も鍵穴を覗いてみると・・・鍵穴の、向こうの向こうに、なにやらぼんやりと光るものが見えているのがわかりますか?

Knights-of-Malta-Keyhole

これはバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂!私の望遠に弱いカメラでは↑くらいしか写せませんでしたが、プロ?の素晴らしいお写真に力を借りるとこんな感じ。

90mほどの木々のトンネルの向こうに、3km先にあるサン・ピエトロ大聖堂の佇まいがよく分かります。

Knights of Malta Keyhole-3
参照:アヴェンティーノの丘は、マルタ騎士団館の鍵穴からバチカン大聖堂を遠望できる必見スポット! | イタリア | LINEトラベルjp 旅行ガイド

これまでいろんな場所からあの夢のように美しい大聖堂を望んできましたが、まさか「鍵穴の向こうのサン・ピエトロ大聖堂」が見られるスポットまであるとは・・!

しかも「イタリアから」「マルタ騎士団の敷地越しに」「バチカン市国の大聖堂を望む」ということで、なんとも不思議でおもしろい場所でした。

Basilica di San Pietro-21
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詳細情報

場所名:マルタ騎士団の館

住所:Piazza dei Cavalieri di Malta, 3, 00153 Roma RM, イタリア

https://goo.gl/maps/1YxAeeaE3Ag2wH4U8

あちこち案内してくれたイタリア人男性とは今ではFacebookの友だち。「昼間にもう見たから」という理由でひとりでは行かなかったであろう場所ばかりなので、結果的には彼に感謝です。

とはいえなんにもなかったのは運がよかっただけで、なにかあったらバカのバカバカでしかないので、皆さんは異国で知らない人についていかないように十分気を付けてください!(説得力ゼロ)

ということでイタリア二日目の夜ごはんは、彼と道中に食べたナッツだけだったのでした~。