カンポ広場で遅い遅いランチを食べ、17時過ぎにヴァチカン市国へと出発します!
予約していた美術館へはスケジュールが押したせいで入れませんでしたがTT、サン・ピエトロ大聖堂のあまりの美しさに、イタリア旅行最大といえる感動を覚える時間となりました。
Contents
カンポ広場からヴァチカン市国へ!
まず最初に、今回の記事で書くヴァチカン市国は本当に想像を遥かに上回るほど素晴らしく、今回のイタリア旅行のなかでも1,2を争うほど感動した場所でした。(もうひとつ素晴らしかったのはフィレンツェで見たある景色でした。いずれ書きます!)
なので本記事はほかに比べて画像が多めかと思いますが・・ご容赦ください!
さて、カンポ広場のレストランを出たころにこれまでとは比にならない大雨が降り注ぎ、どうしたもんかと茫然としましたが、10~15分ほど雨宿りをしていたら落ち着いてくれました。いざ、ヴァチカン市国へ向かいます!
ローマ中心部からヴァチカン市国へ向かうと、テベレ川という川を超えることになります。写真は橋から見えるサンタンジェロ城。
橋を渡って西側に歩くとヴァチカン市国が見えてきます。ここでさっそく私が感動したのは、ほかの場所が大雨あとの曇天にも関わらず、ヴァチカン市国の上部だけが別世界のように晴れていたこと!(本当に!!) 単なる偶然と分かっていても、なんだかパワーを感じるというか、期待がぐんぐんと膨らむには十分な光景でした。
正解最小の独立国家・ヴァチカン市国へ足を踏み入れる
ヴァチカン市国のサン・ピエトロ広場の中に足を踏み入れると、サン・ピエトロ寺院が迎え入れてくれます。
パスポートとかいるのかしら?!と思っていたんですが不要で、建物内に入らなければ特にセキュリティチェックもなく足を踏み入れることができます。
そもそもヴァチカン市国とは
ヴァチカン市国は、ローマ市の北西に位置する、0.44㎢という世界最小の独立国家。1984年には国全体が世界遺産に登録されています。人口約830人の大半がカトリックの修道者たちです。
参照:Wikipedia
知らないことばかりなのでWikipediaがすっごくおもしろいです!これとか・・↓
空港はないが、中型ヘリコプターが発着可能なヘリポートが一つある。(中略)郵便局と電話局が一つある。イタリア・ローマ市民たちは、国際郵便を出す場合、地元の郵便ポストからイタリア郵便を通すより、少し歩いてでも国境を越境して、バチカン市国の郵便ポストに投函するほうが、格段に早く確実に郵便物が郵便受けに到着することを知っている。 参照:同上
全体マップはこんな感じ。国家内の3分の1をヴァチカン庭園が占め、そのほかにはヴァチカン宮殿やサン・ピエトロ大聖堂、ヴァチカン博物館などの施設が。
参照:Google Map
サン・ピエトロ広場の284本の円柱
サン・ピエトロ広場には284本もの巨大な円柱が左右対称にずらりと並び、半円形の柱廊を作り出しています。上部には3.20mの聖人像が140体も立っていて、とんでもない存在感を示しています。
この広場を設計したのはベルニーニ。ナヴォーナ広場の噴水も作ったバロック様式の巨匠ですね。
広場の奥にはサン・ピエトロ大聖堂があり、その前に数百脚もの椅子が並べられています。
これまで見た中で一番美しい建築物 サン・ピエトロ大聖堂
せっかくなのでサン・ピエトロ大聖堂の中へ入ってみることにしました。
サン・ピエトロ大聖堂とは
使徒聖ペトロが殉教した地に殉教者記念教会堂として建設されたのがはじまりとされる、世界最大級のキリスト教の教会建築。創建は4世紀ですが、現在の聖堂は1626年に完成した2代目です。
16世紀にブラマンテ、サンガッロ、ラファエロなど第一級の芸術家たちが再建を担当。72歳のミケランジェロが終身の建築家に任命された以降も後継の建築家により作業が続き、ようやく完成したのは1626年。なんと建築に120年、整備や整備などに50年もの年月が費やされました。
入場待ちの列に20分ほど並ぶ
柱廊に沿って続くなが~~い列に並びます。すでに18時過ぎと時間が遅かったので、これでも列は短いほうだと思います。20分ほど並びましたが、コロッセオで鍛えられたので一瞬に感じました。
円柱の足元で、空港でやるような手荷物検査を受けます。
いざサン・ピエトロ大聖堂の内部へ
大聖堂のなかへ入った瞬間、大げさでなくしばらく立ちすくんでしまいました。視界に映るすべてが、期待を遥かに上回るほど圧倒的に美しかったから。
四方八方すべてが美しいと、現実にいる気がしないというか、夢の中にいるような気分になるんだと知った瞬間です。
この荘厳な身廊の長さは約186m。人の大きさと比較してもらうとよく分かるかと思うんですが、手の届かないようなはるかに高いところに繊細で豪華な装飾が凝らされているので、ずっと天を仰ぐような形で見とれてしまいます。
たしかにこの場所でこうしていると、神様の存在を信じる気持ちがよく分かる、気がする。
私が人生で見たなかで、間違いなく一番美しい建築物。とはいってもまだまだ人生経験は少ないですが、そう言い切れるほどのものに出会ったのが初めてで、持て余してしまうほどの衝撃でした。
私がこれまで知っていた「美しい」の幅を急激に引き上げるような、本当に言葉にできないほどの力を持つ空間。
こちらはバルダッキーノという、1633年にベルニーニが造ったブロンズ製の大天蓋。この下に聖ペテロの墓があります。
その奥に見えるのは、教皇のみが座ることのできる司教座です。
大天蓋の真上にある高さ約138mのクーポラ(大円蓋)はミケランジェロの作。これまた豪華で細かい。
これは聖具室かな。中へ入れました。
聖ロンギヌス像(左)をはじめとした聖人像の数々。
聖セバスティアヌスの殉教(左)などのモザイク画も多数。
一通り見終えても、「ここから離れてしまって私は後悔しないだろうか?」という思いが沸き立ち、この煌びやかな光景を目に焼き付けるために必死にあたりを見つめ続けたのもこれが初めてでした。
大聖堂は19時まで(10~3月は18時30分まで)。気づけば閉館時間に近づいていて、15分ほど前から無慈悲にも笑 ライトが消灯されていきました。それはそれで、静かな厳格さが際立って格好良かった。
ライトが落とされたあとのドーム部も、なんだか深い海の奥底のよう。
ちなみに・・・例にもれず事前知識ゼロで行ったので聖人像もモザイク画も「なにがなんやら」状態だったんですが、それがまったく気にならないほど、その華麗な美しさを見るだけでただただ心から満足できる場所でした。
ただ、ミケランジェロが25歳の時に完成させた最重要作品であるピエタ(キリストを抱く聖母マリアの像/入口手前右手)や、聖ペテロ像(キリストの一番弟子で初代ローマ教皇/中央右手)をすーっと見てしまったのはもったいなかったなと思うので、皆さんぜひそこだけでも調べていかれてください・・!
参照:Wikipedia
外へ出ると、スイス衛兵たちがいました。若く、見た目がよくて賢くないとなれない、たった110名だけの名誉ある職業なんだそう。
ヴァチカン市国の詳細情報・アクセス
ということでヴァチカン市国、本当に本当に行ってよかった!と思う素晴らしい場所でした。ローマに行かれる方には心からおすすめしたい場所です。ぜひ現地で本物を見てみてください!
私はサン・ピエトロ大聖堂に入ることしかできませんでしたが(予約してたのに・・TT)、時間がある人はクーポラに上ったりヴァチカン博物館でイタリア芸術に触れることもできます!混雑を避けるには朝早くか、閉館間際がよさそうです。
▼サン・ピエトロ大聖堂
営業時間7~19時(10~3月は18時30分まで)、入場料無料
▼サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ
営業時間8~18時(冬季は17時まで)、エレベーター€8・階段€6
▼ヴァチカン博物館
営業時間9時~最終入場16時(毎月最終日曜は12時30分)、入場料16€ 要予約
- Vatican Museums – Online Ticket Office ←公式サイト(予約用)
- 【2019.02最新版】ヴァチカン美術館の個人予約・チケット発行手順を徹底解説 ←ありがたい解説サイト
↓ちなみに予約してたのにヴァチカン博物館へ行けなかった理由 笑