気分はいつでも旅行客
20代営業職女性による国内外への週末ひとり旅のススメ
201905 GWイタリアひとり旅

実は地下洞窟の宝庫の街!サン・パトリツィオの井戸の2重螺旋階段で冒険者気分<イタリアひとり旅24/オルヴィエート>

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イタリア旅行4日目!折り返しです。(ようやく・・・)

1泊したオルヴィエートとは今日でお別れ。お昼ごろに国鉄に乗ってフィレンツェへと移動します。そのまえに、最後のオルヴィエート観光へ。

オルヴィエートでの最初で最後の朝ごはん!

今回泊まった宿 B&B イスティトゥート SS サルヴァトーレ朝ごはんつき。8:00ごろにお部屋を出て、かわいいお庭の見えるスペースでいただきます。

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取りすぎたヘビー朝ごはん

とはいってもお高いホテルではないので、ごくごく簡素な感じ。パン!サラミ!たまご!クラッカー!フルーツ!ケーキ!という「1品勝負」な品々が並びます。でもまあ十分。

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ブッフェ(?)となるとついテンションが上がってしまう私は、案の定取りすぎてしまいました。しかも普段甘いものをあまり食べないくせに、ケーキにホットチョコレートまで!!あまりのヘビーさにしっかり後悔しました。

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ほかに食事していた欧米のお客さんたちはクラッカーと少しのフルーツとコーヒーだけ、という人が多かった。見習おう。

ホステルをチェックアウト

食事を終えたら先にチェックアウトを済ませて、荷物を置かせてもらうことに。

上着を取り出した?きょうは寒いからちゃんと羽織物を持って行ってね、とお母さんのようなことを助言してくれるやさしいスタッフさんでした。

泊まった宿のこともそのうちまとめますー! ※チェックイン時のお部屋の様子↓

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世界一美しい丘上都市にうっとりしつつチヴィタへの行き方を探る<イタリアひとり旅19/オルヴィエート>オルヴィエートの街をふらふら。ホステルにチェックインし、そばでやっているビールフェスティバルに参加したり、雑貨屋を下見したり、街のシンボ...

いざ最後のオルヴィエート観光へ

8:30ごろにホステルを出発して街歩きへ。たしかに今日はかなり肌寒いぞお。

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オルヴィエートからの田園風景をひとり占め

まずは、街の東側のはじっこにあたるケーブルカーの駅そばへ。昨日も立ち寄ったGiardini Comunali Di Orvieto(案の定読めない)の壁の向こう側に行ってみます。

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公園のような場所。

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この公園からオルヴィエートの丘下を眺めることができます。ここからが一番、下にある街の家々がよく見えるかな。これから私が乗る国鉄の線路も見えます。

小鳥のさえずりを聞きながら、イタリアの美しい田園風景をひとり占めする贅沢な時間。

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飲食店も雑貨屋もあちこちにあるので、ごく普通の地上の街にいる感覚になりますが、こんなに高いところにいるんだよなあと改めて思い知らされます。

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穏やかな気持ちで公園を歩いていたら、とんでもなく派手なラクガキを見つけて、ううーん・・となったりも。笑

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歴史的にも技術的にも名高いサン・パトリツィオの井戸

オルヴィエートの有名観光スポットであるサン・パトリツィオの井戸(Pozzo Di S. Patrizio)へ向かいます。

チケットを€5で購入

時刻はちょうど9:00。この時期の井戸の営業開始時間です。まずはケーブルカーの駅の真横にあるチケットオフィスに立ち寄ります。

ticket-office

営業時間は時期によって異なります

  • 5~8月 9:00~19:45
  • 3/4/9/10月 9:00~18:45
  • 11~2月 10:00~16:45

チケット代は€525歳までの学生や60歳以上であれば€3.5に割引されるそうです。

ticket

ケーキ型の入り口から中へ

チケットオフィスの脇の道を下っていきます。

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猫もいっしょに。

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こちらがサン・パトリツィオの井戸メディチ家出身の法王クレメンテ7世が、丘上都市であるオルヴィエートが包囲攻撃を受けた際、水源確保のため16世紀に掘らせた井戸です。

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入り口にはハイテクなバーコードリーダーが。機械が2台あって迷いますが右手がそうです。入り方が分からず困っている観光客がいたのでやり方を教えて、ちょっと仲良くなったり。

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入場すると上部にあるモニターのカウンターが動くので、混雑時には入場制限でもしてるのかもしれません。

凝灰岩をくりぬいた井戸をどんどん下へ

中へ入ったらあとはひたすら、らせん階段を下へと進みます。

ざらざらとした階段の岩肌。オルヴィエートの地盤になっている凝灰岩をくりぬいた井戸なんだって。

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この井戸は直径13m深さ53.15mという巨大なもの。階段は248段あります。

階段のところどころに計70個もの窓があり、そこから頭を出して下を覗くとハッとするほどの深さがあります。高いところが苦手な人はしんどいかも。

ぐるぐるぐるぐるぐるぐる、なかなか終わらないらせん階段を下り続けると、次第になんだか不思議な気持ちに・・・。

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248段も続く二重らせん階段の不思議

実はこの井戸の面白いところは、下りると上る人がすれ違うことのないように、らせん階段が2重に張り巡らされていること。これはかなり高度な建築技術なんだとか。

深く潜れば潜るほど、当然ながら陽の光が届きにくくなり、辺りがいっそう暗くなっていくのが分かります。朝でこれだもの、夕方以降に水を汲んだ昔の人は怖くなかったのかな。

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コインを入れて何を願う?井戸の最深部

さて、こちらが最深部。10人も乗ればぎゅうぎゅうになりそうな小さな橋だけが掛けられています。

井戸の水のなかにはコインやら傘(?!)やら、好き勝手なものが放り込まれていました。

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最深部から見上げた様子。地上が遥か彼方に思うほど遠い。

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復路の上りはけっこうしんどい。でも暗い井戸のなかをずんずんと進んでいくのは、冒険者になったようでたのしい経験でした

場所の詳細

下りて上るだけなら15~20分でさくっと見られる、オルヴィエートの有名観光スポットです。体力がある時間帯にぜひ!

名前:サン・パトリツィオの井戸(Pozzo Di S. Patrizio)

営業時間:時期による

Trip Advisor

オルヴィエートの地下洞窟の数々

丘上都市であるオルヴィエートには、とんでもなく広い地下洞窟が存在しているそうです。ハトの飼育小屋だとかワインの貯蔵庫だとか、紀元前から中世までの2500年もの間に、迷路のごとくたくさんの洞窟が彫られたんだとか。

サン・パトリツィオの井戸のほか、カーブァの井戸という場所にも入れたり、あとはツアーに参加すれば地下洞窟の探検もできます。また訪れる機会があったら参加したい!

カーヴァの井戸 Google MapTrip Advisor

井戸を出たらプッブリコ公園を散歩しつつ、市内地へ戻ります。

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オルヴィエートではローマよりずっとたくさんの犬を見かける・・。

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