元気が回復したら観光を再開しましょう!続いては王宮&ワットプラケオへ。ワットポー・ワットアルンなどと同じくタイのド定番観光地です。
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王宮&ワットプラケオ観光へ
ラマ1世が1782年に築いた王宮は、24万4000㎡と広大な敷地を持ち、王やその家族が過ごした宮殿が立ち並びます。
ワットプラケオという王室専用の寺院もあり、今も厚い信仰を集めている場所です。
アクセス
王宮へ行く一般的な交通機関はチャオプラヤーボート。最寄りはターチャーン(Tha Chang)船着き場です。
ボートへはBTSシーロム線でサパーンタクシン駅から乗船可能。
私の場合(ワットポーからのアクセス)
私は王宮のすぐとなりにあるワットポーのあたりにいたので、歩いて向かいました。
白くて高い壁がぐるりと囲っていてかなり目立つ王宮。マップなど見なくても迷子になることはありません。
ただ予想と違ったのは、王宮の入り口が一か所しかないこと!
ウィセートチャイシー門という入り口があるのですが、ワットポーとは完全に反対の場所に位置しているのです。そこまで行くには約900mほどの道のりを歩く必要があります。(入口の場所は後ほど地図を掲載します)
地図で見るだけでは「ワットポーのすぐとなり!近い!」と思っていたので、一向に入口の現れない平坦な白壁のそばをしばらく歩きながら、本当に入れるのかしらと少しずつ不安な気持ちを募らせていました・・・。
王宮への入り方
入り方も少し変わっています!ガイドブックもネットもだれもそんなん教えてくれなくてちょっと戸惑ったのでここに書いておきます(T_T)
まず入り口の門があるナープララーン通り(Thanon Na Phra Lan)へ行きます。お土産屋さんや飲食店が並び、観光客で大混雑している通りです。スリ注意。
すこし歩くと右手にウィセートチャイシー門が現れます。
ただ目の前に門は見えていても、手前の道が封鎖されていて近寄ることができません。
ではどうすればいいのかというと、門とは反対の方向を示している「GRAND PALACE」の看板に従って歩いていきます。王宮から離れていくので心配になりますが、まずは王宮外のエリアに設けられたスペースで手荷物検査を受ける必要があるのです。
空港の手荷物検査みたいなゲートまで用意されていて、パスポートの提示を求められます。
王宮はバンコクで一番服装検査が厳しいらしいので、ほかの場所以上に気を付けて腕や足が露出しない格好をしていくことが必須です!どうしても難しい場合は現地で巻きスカートなどを有料レンタルor購入できます。
手荷物検査を終えるとようやく門へ。さすが王宮、入るだけでもやたらと厳しい。
いざ王宮の中へ!
門をくぐるとだだっぴろい広場が。
少し進むとチケット売り場があります。チケットは500THB(約1,700円)。お昼に食べたAMAのパッタイ(90THB)5皿分!なかなかの強気な価格設定!
チケットを渡して中へ入ると、あとは[ワットプラケオ]→[宮殿]の順で見る流れ。一度先へ進んでしまうと戻ることはできません。
荘厳な雰囲気のワットプラケオ本堂
ワットプラケオ内に入るとまず目の前にどどんと本堂(ウボーソット)が現れます。本堂の入り口はこの反対側にあります。
その前に鎮座する石像は、秘薬を調合してくれる仙人像なんだとか。
本堂を横から見るとこんな感じ。 ワットアルンなどと同じように、神殿のような荘厳なたたずまいです。
本堂にはエメラルド仏という1本のヒスイから掘り出された有名な仏陀像が安置されています。ただ内部の撮影は不可。タイの国王しか近寄ることはできないんだそうです。
靴を脱いで中へ入ると、金箔と色ガラスのモザイク造りの装飾がとんでもなく豪華で緻密で、長いことうっとりと見つめてしまいました。こういった煌びやかさや細やかさは写真では伝えきれない、現地に赴いてこその魅力だなあと思います。
ほかの場所に移動しようと靴置き場に向かったら、私の靴(黒いやつ)を思い切り踏むかたちでだれかの靴が脱ぎ捨てられていたので笑ってしまいました。だ、だれだー!雑すぎるぞー!
気を取り直して次の場所へ。
本堂を出て奥に目を向けると、階段を上がったすこし高い位置にいくつもの巨大な建築物たちが存在感を放っているのが見えます。
黄金の仏塔
まず左にあるのは大きな黄金の仏塔(プラ・シー・ラッタナー・チェディ)。
ラマ4世のころにアユタヤの仏塔を真似てつくられたもので、内部には仏舎利が納められています。黄金のモザイルが貼られたのはラマ5世のころ。
うっとりしてしまう微細な装飾が施された御堂
その横には王室専用の御堂(プラサート・プラ・テープビドーン)があります。ラマ1世から8世までの歴代国王の等身大の像を安置していますが、内部は非公開。
ここもいつまでも眺めていられるくらい綺麗でした。ものすごく格好良い。
正確にスケッチしろといわれたら間違いなく1週間は家に帰れないだろうな。
天井部分に小さな金属の皿のようなものがいくつもぶらさげられていて、風が吹くとぶつかりあってカラン、カラン、カラン、と音を立てていました。風鈴より鈍くて、ざわざわした金属音。その音がなんだか異国感を強めているようでした。
2基の仏塔
御堂の正面には、両端にやや小ぶりの黄金の2基の仏塔(プラ・スワンナ・チェディ)が。
全体像は撮ってないんですが、タイあるあるの「がにまたで塔を支える像」たちもいたので載せておきます。ヤック(鬼神)とモック(猿神)かなと思うんですがどれがどれだかは分かりません。
美しい8つの仏塔
黄金のきらびやかな建築物だけではなく、こんな淡い色合いの仏塔も。本堂や御堂と向かい合い、回廊の長辺に並び立つように8つ立てられています。
曇りのせいでちょっと不気味に映っていますが、これも細かな造りの美しい仏塔です。
ひとつひとつの仏塔はちょっとずつ色が違っていて、白いものは仏陀、ピンクは僧侶、青は国王・・などとそれぞれ別のものを表しているんだそうです。
ワットパクナムの最も奥側にある、蛇神ナーク(ナーガ)を祀るウィハーンヨートもきれいでかわいらしい外観で、どこかワットアルンのような雰囲気でした。
回廊に描かれた物語
ワットパクナムの外周をぐるりと囲む回廊にはラーマキエンの178シーンが描かれています。インドの叙述詩「ラーマーヤナ」のタイVer.の物語です。
屋根があるので薄暗く、重厚な色合いで描かれた絵がずっと先まで続いている回廊内の光景は、外とは雰囲気が違っていて、どこかへ迷い込んだような感覚に陥ります。
一通り満喫したらワットパクナムの外へ。
西洋風のかおりが強まる宮殿付近
ワットパクナムの外へ出ると、なんだか西洋風のかおりが強まります。
いくつかの宮殿を眺めながら歩くと、目の前に大きな大きな宮殿が現れました。チャクリー・マハープラサート宮殿という1882年にできた宮殿です。
ラマ5世がイタリア人建築技師に命じて設計させたもので、全体としては西洋様式でありながら、屋根の尖塔部分にタイの伝統的様式が取り入れられていた折衷建築です。
右下に小さく門番さんがいるところから、大きさを察してください。想像よりずっとずっと大きい!
王宮群はガイドブックでの扱いも小さいのでさっぱり期待していなかったんですが(失礼)、 予想よりはるかに大きく威厳ある姿にしばし圧倒されてしまいました。
再入場不可のピマンチャイシー門から外へ出て、観光終了です。
感想
ド定番すぎて期待していませんでしたが、想像してたより何十倍も楽しめました!
タイはうっとりしてしまうほど緻密な装飾が施された建築物が多いので、「実際に現地へ行ったからこそ分かる」楽しみが詰まっているなと思います。それから本堂にも御堂にも宮殿にも大興奮したので、私は「でかいもの」と「緻密な装飾」が好きなんだな!と自分の好みを知るきっかけにもなりました。笑
王道過ぎるからと敬遠せず、ぜひ一度は行ってほしいおすすめスポットです!
ちなみに日中は混雑しているので朝イチの訪問を進める人が多いようですが、私が行った15時ごろはそれほど混んでいなかったように思います。平日だったからかもしれないけど。
かなり長々と書きましたが、載せきれていないたくさんの建築物や宮殿があります。
さらには王宮関連の小物を集めたワット・プラケーオ博物館なんかもある(しかもわりとたのしいらしい)ので、スケジュールに余裕がある人は1.5~2時間くらいたっぷりと過ごしてもいいんじゃなかなと思います。