カンポ広場前でごはんを食べたあとは、シエナ大聖堂へ!ここのゴシックな大聖堂と煌びやかな図書館は、あまりの美しさに言葉を失うほどでした。
シエナに来たらぜひともぜひとも行ってほしい場所です!
(※記事内、画像多めです)
Contents
シエナのシンボルであるドゥオーモへ
お昼ごはん後はシエナ大聖堂に向かうことにしました。カンポ広場から徒歩5分ほどで到着します。カステルヴェッキオという丘の上にあり、坂がちょっときつめ。
広場の銅像たち。なんだか服装が今時。
ドゥオーモ敷地内にある様々な施設たち
まずはチケットを買いに向かいます。カンポ広場のあたりから向かうと、地図の②のあたりから入ることになると思います。青丸部分がチケット売り場。
シエナ大聖堂のチケットは、私としてはちょっと分かりづらかった!
まず、このドゥオーモの敷地内の施設は以下の通り。いろんな施設があります。(番号は地図上のもの)
① シエナ大聖堂(Duomo・Cattedrale)・ピッコロ―ミニ家の図書室(Libreria Piccolomini)
② 大聖堂付属美術館(Museo dell’Opera)・パノラマ(Panorama del Facciatone)
③ クリプタ(Cripta)
④ 洗礼堂(Battistero)
⑤ 天空の扉(Porta del Cielo)
⑥ サンタマリア救生院(Santa Maria Della Scala)
ドゥオーモのチケットの種類!ちょっと分かりづらい
チケットには複数の施設への入場券がセットになったものと個別券があり、セットのものは4種類。
種類の詳細はこちら。私はそんなにゆっくり見て回る時間がなかったので、かつ、正直よく分かってなかったので、とりあえずOPA SI PASSを購入しました。訪問した4月下旬の価格は€13(約1,560円)。
チケットの種類(私調べ)
- OPA SI PASS:地図①~④(€8~15)
- PORTA del CIELO:地図①~④+⑤天空の扉ツアー(€20)
- ACROPOLI pass:地図①~④+⑥サンタマリア救生院(€13~20)
- ACROPOLI pass ALL INCLUSIVE:地図①~④+⑤天空の扉ツアー+⑥サンタマリア救生院(€25)
※価格は時期による。天空の扉ツアー(Porta del Cielo)は期間限定
チケットオフィスは少し並びます。中はグッズ売り場も併設。
あまりに美しいシマ模様のシエナ大聖堂
チケットを買ったらいざシエナ大聖堂へ!真っ白な外壁に黒いボーダーが引かれた特徴的な外観です。
凛と美しく荘厳な佇まいと、その大きさに圧倒されます。
シエナ大聖堂の知ったか歴史
現在の大聖堂が起工されたのは1220年。1264年に大まかな工事を終えたものの、ファザードや内部装飾の完成までには200年の月日を要したそうです。
一時はフィレンツェの大聖堂に負けじと拡張工事を始めたものの、疫病や飢餓、黒死病の影響を受けて中断した歴史も。その放棄跡は現在、付属美術館として使われています。
ファザードはゴシック建築で全体構成はロマネスク建築という、やや一貫性が欠ける造りの教会堂ではありますが、白の大理石に金色が美しく映えるシエナ大聖堂のファザードはイタリアで最も美しいファザードとしてとても有名です!
同じゴシック様式のファザードだからか、オルヴィエート大聖堂を思い出す・・。
いざシエナ大聖堂の内部へ!
シエナ大聖堂の内部へはチケットを持って、西正面から改札を通って入場します。
中へ入ると・・・・・言葉にならないほど美しい光景が。
白と黒の大理石によって造られた縞模様が特徴的な内部。外壁もたしかに縞模様だったけど、外からの印象と中に入ってからの印象がぜんぜんちがう!
すこし薄暗い空間の奥からぼうっと金色の光がこぼれる様子が美しく、ファンタジーの世界に迷い込んでしまったかのような場所でした。数分前までいたはずの外の世界のことが思い出せなくなる・・・。
ローマで大感銘を受けたバチカン市国の聖ピエトロ大聖堂の明るくて神々しい美しさとはまた異なる、どこか静かで力強い美しさがあります。
こういう力のある場所に来ると、そりゃ小さいころからこんなところでお祈りをしていたら神様の存在が当たり前になるよなあ・・と何度も思います。
どれだけ写真を撮っても飽きない身廊。
ドーム天井も美しい。
天井近くをよく見るとずらりと人の顔が・・・!
大理石の象嵌によって造られた美しい床の絵の数々
シエナ大聖堂は、なんと床も美しいのです!
足元に目をやると、14世紀~16世紀のあいだに約40人の芸術家が製作した、56個の宗教画のパネルを見ることができます。ひとつひとつがとっても大きいくて迫力満点。
そのほかの内部装飾
以下、解説はできませんが美しいので写真を貼ります!!
宝石のように華やかなピッコロ―ミニ家の図書館
シエナ大聖堂へ来たら絶対に見逃せないのがピッコロ―ミニ家の図書館!
まあ私も「看板が出てるけどなんの場所だろう?」と思いながら入るまでまったく知らなかったんですが、これがまたとんでもなく美しいのでぜひ見に行ってほしい場所です。
名門貴族のために造られた絢爛な空間
ピッコロ―ミニとは、中世~近代に栄えたシエナの名門貴族。この図書館は、ピッコローミニから輩出されたローマ教皇ピウス二世の蔵書や写本を保管するため、ピウス三世が造ったものです。
が、
これが・・図書館・・・????!!!
そう大きくない部屋の中に、輝かしい色々がぎゅっと詰まった絢爛な世界が広がっています。
まさかあんなゴシックで広大な空間の先に、こんなに金色と極彩色の華々しい空間があるなんて思っても見なかった・・・!イタリア、私のなかの「美しい」のバーをどんどん壊していく。
足元のタイルは、ピッコローミニ家の紋章である月のマーク。セーラームーンみたいでかわいい。
壁面には10枚のフレスコ画が。それぞれピウス二世の生涯を描いたものです。
図書館といえど図書館らしい本の陳列はないのですが、聖歌本が壁に沿うようにぐるりと飾られていました。
さて、大聖堂内部を一通り見終えたら出口へ。かわいらしいグッズショップもあります~。
大聖堂へのアクセス
私のチケットなら大聖堂付属美術館(パノラマ)やクリプタ、洗礼堂にも行けたんですが、大聖堂と図書館を見て大満足して帰ってしまいましたとさ!
ちなみに美術館はパノラマが人気なのか、けっこう並んでました。
大聖堂も図書館も、とっっっっっても美しいので、シエナに来る機会があればぜひぜひ行ってほしい場所です!複数の施設をちゃんと見ようとすると、たぶん2,3時間は要ると思いますが、ぜひ!
名前:シエナ大聖堂(Duomo di Siena)
住所:Piazza del Duomo, 8, 53100 Siena SI, イタリア
営業時間:10:30~17:00