オルヴィエートの街をふらふら。ホステルにチェックインし、そばでやっているビールフェスティバルに参加したり、雑貨屋を下見したり、街のシンボルであるドゥオーモを眺めたり。
その裏で、もうひとつの目的地であるチヴィタへ行くための足掛かりを探します。
Contents
オルヴィエートの美しい街並みに見とれる
ケーブルカーを下りて、ずっとあこがれていたオルヴィエートの街を歩きます。
「世界一美しい都市」ともいわれるオルヴィエートとは
オルヴィエートは端から端まで歩いても2Km(徒歩25分)に満たないほど小さな小さな街で、人口は約2万人。周囲は断崖絶壁、丘上にある要塞都市です。
スローシティの加盟都市のひとつであり、中世ヨーロッパの趣を残す美しくて穏やかな街並みが特徴的で、近年観光客からの人気が高まっているよう。
ローマやフィレンツェから国鉄で訪れることができます。
学生時代に世界一周を果たした弟が、帰国後まっさきに私に勧めた都市がここだったので、ずっとずっと来たいと思っていました。念願がかなってうれしい。
ここでのんびりと数日過ごしてみたいと思いつつも時間が足りないので、今回は昼到着 → 翌日昼出発の1泊だけ楽しみます。
どこを見ても絵になる石畳の道
ローマで見た街並みとはまた全然違う美しさ! これは「世界一美しい」と称されるのにも納得。何度も何度も足を止めては見とれてしまいます。
ケーブルカーの駅から数分も歩くと、低層の歴史ある家々が立ち並ぶせまい石畳の道に出ます。
大きなスーツケースが石畳の上でガラガラと音を立て、ああこんな美しい街でさわがしくしてごめんなさい・・という気持ち。
路地。どこを切り取っても本当に絵になる。
荷物を置きにポポロ広場にあるホステルへ
まずはポポロ広場にあるホステル B&B イスティトゥート SS サルヴァトーレ(B&B Istituto SS Salvatore)へ荷物を置きに向かいます。
B&B イスティトゥート SS サルヴァトーレにチェックイン
駅から歩いて15分ほど、街の中心部近くです。写真左手の扉が入口。
シスターさんたちが管理しているというこのホステルは1893年の設立。歴史ある建築物のなかにあります。(HPの文章にGoogle翻訳を使っただけなので怪しいですが)
このときはまだ12:30でしたが、チェックインまでさせてくれました!
料金はExpediaからの予約で1泊€76.00(約8,895円) 。水回り含めてプライベートの個室で、朝ごはんつき。お部屋には十分なほどの広さがありました。
ポポロ広場で開催中のビールイベントに参加
早々に準備を終えて外へ。ホステルのあるポポロ広場では、青空の下でなんともたのしそうなイベントが!
Orvieto a tutta Birra 2019という4日に渡って開催されるビールイベントだそう。街のいたるところにチラシが貼られていました。
うわあ~~ワクワクする。いいときに来たなあ!
6店舗ほどあるビール売り場へ直行すると、このイベントの購入はコイン式であることを店員さんから教えてもらいました。
コイン購入所で€2でコイン1枚を買えて、コイン1枚でビールのスモールサイズ、2枚でミディアムサイズが飲めるシステム。ほほー。
とりあえずスモールサイズをもらってみることに。ひとつひとつの銘柄を丁寧に説明してもらい、「アルコール度数が一番高いよ!(8.5%)」と紹介してもらったFERONIAとやらオーダー。店員さんたちが優しくて、アリガトウ~と日本語で手を振ってくれました。
じゃじゃん。見知らぬ美しい都市の、にぎわう小さな広場で、真っ昼間から青空の下いただく度数の高いビール!これが天国!!
目の前にはポポロ広場にあるポポロ宮殿が。
オルヴィエートの街中をお散歩
ビールを飲みながら次へ行く場所について調べ物をしたあと、ついでに街中のお散歩へ。
かわいいお店がたくさん!
「ちいさい街」「田舎町」と聞いていたので、なんにもない場所なんだろうな~と思ってやってきたんですがとんでもない!あちこちに素敵なレストランや雑貨屋さんがたっっっっくさんあります。
オルヴィエートで有名なものといえば、絵付けされた陶器のお皿やスカーフ、ワインなどなど。
特に陶器は華やかな柄の数々がものすごく可愛くて、いつまでも見ていられるほど! レザーのお店もいくつもあって、物欲がどうしようもなく刺激されます。
街のシンボル 美しいオルヴィエート大聖堂
雑貨屋が多く立ち並ぶ通りの先に進むと、街の中心部にあたる場所に、この街の象徴であるオルヴィエート大聖堂がありました。
建築が始まった1290年からなんと約300年の年月をかけ、33人の建築家と152人の彫刻家を用いて完成させた、イタリア・ゴシック建築の最高峰といわれるドゥオーモです。
チヴィタへの行き方を調べよう
さて。実は私には、オルヴィエートに来たらどうしても立ち寄りたい場所があったのです。それは「死にゆく街」チヴィタ・ディ・バーニョレージョ。
バスのチケットは街中にあるタバッキで
チヴィタへは、この街からバスで約1時間ほど掛かります。
ケーブルカーの駅からホステルまでの道中にあるタバッキ TABACCHIという売店で、チヴィタへの往復バスチケットはばっちり購入済み。片道€2.2。
時間がないのにバスの時刻表が分からない!
だけど大問題発生。バスの乗り口と発車時刻が分からない・・・!
ポポロ広場でビールを飲みながら調べたところ(調べるのが遅い!)、オルヴィエートからチヴィタまでの行き方をまとめたサイトはたくさんあるものの、1日にたった9本ほどしかないバスの時刻表がよく変更になるらしく、各自HPで調べたほうがいいとのこと。
でもこの公式HP、なぜかイタリア語を英語に切り換えようとするとログインを求められて稼働しないんです。仕方がなく解説サイトとにらめっこしながらイタリア語表記のまま時刻表を調べるも、なにかが間違っているのか「ご希望のバスはありません」的なメッセージばかりが出てきて大混乱。
現在の時刻は13:30。チヴィタからオルヴィエートへ戻る最終バスはおそらく17時すぎ。向こうでの滞在時間を考えると、早く解決させて現地へ向かわねばなりません。
オルヴィエート大聖堂そばのサービスセンターで救われる
ポポロ広場でビールを飲み終えて、街の散歩に出かけたのは、もうなかばチヴィタ行きを諦めかけていたから。
けれどオルヴィエート大聖堂に行ったとき、近くにいる外国人旅行客の話す声から「information center~…」という単語が聞こえてきて、ハッ。もっ、もしやここにインフォメーションセンターが?!!!と一気にテンションアップ。
一筋の希望を感じてあたりを見渡すと、ああああったー! ここでバスのことを聞こう!!
直近のチヴィタ行のバスを教えてほしいとカウンターのお姉さんに聞くと、無情にも「ソーリーマダム、もうバスはないわ」との回答。んええー!ほんとうに?!日曜日が運休なのは知ってるけど、きょうは土曜日。しかもまだ13時台!ほんとうにないの?
バスのチケットも買っちゃったのになー・・・と悲しげにつぶやくと、お姉さんは困ったように「ちょっと待ってて」と言い残し、PCで調べ物を始めました。
少しすると「20分後の13:55にバスが出るわ。でも時間がないから猛ダッシュしてね」と言いながら、地図にバス停の場所を書いて手渡してくれました。
バスあるんじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!
・・・いやまあとにかく大感謝です。これでチヴィタを諦めずに行ける!地図をにぎりしめ、いわれたとおり石畳の道を猛ダッシュで駆け抜けてバス停へ急ぎます。