広蔵市場で朝ごはんを食べ終わったら、ソウル北部エリアの観光に出かけます!まずは景福宮へ。
Contents
ソウルを代表する王宮・景福宮の観光へ
ソウル北部エリアを散歩することが大好きな私ですが、景福宮(キョンボックン)の観光はこれが初めて!
いつもソウルへ来るたびに買い物や食べ歩き・街歩きばかりしてきましたが、夏にタイへ訪問した際に、歴史的建造物をこの目でみる面白さに気づいたので、ここソウルでも行ってみることにしたのでした。
景福宮を含めたソウル北部エリアの歩き方については前の記事にまとめたのでよかったら(^^)
景福宮(キョンボックン)とは
景福宮は朝鮮王朝開国4年目の1395年に、王朝の創始者である李成桂によって建てられた正宮です。
約200年間栄えたものの、1592年に豊臣秀吉が朝鮮半島を侵攻した文禄・慶長の役(韓国呼称では壬辰倭乱)において全焼。長期間にわたって廃墟のまま放置されたのち、1867年に再建され、今に至ります。
アクセス
最寄り駅は地下鉄3号線の景福宮駅。5番出口を出て、韓国国立民俗博物館そばの門をくぐると、景福宮の左側に出ることができます。
そのほか2018年12月から経済活性化のために東西南北それぞれの方面からアクセス可能な門ができたので、ソウル北部エリアの観光途中でも立ち寄りやすくなりました。
5大王宮最大の敷地面積!
「天から授かった大きな福」を表す名前のとおり、景福宮は5大王宮のなかでも最も大きい41万平米以上もの面積が特徴!すべてじっくり見ようとすると2~3時間はかかるほどの広さ。
正門の光化門から北に向かう直線上に、正殿である勤政殿・思政殿・康寧殿などの主要殿閣が並んでいます。
参照:Gyeongbokgung Palace, the Main Palace of the Joseon Dynasty(PDF)
景福宮の観光スタート!
景福宮駅から景福宮に入ると、まず四方を門で囲われた興礼門前広場に出ます。かなり広い砂地です。毎日(火曜日除く)10:00と14:00に有名な王宮守門将交代儀式が行われているのはこの場所。
光化門
広場の右手には、景福宮の正門である光化門が。市内と対峙するように立っているこの門を通して、ソウルのビル群が見えるのが分かりますか?本当に都会のド真ん中に正宮があるんだ、と実感させられる光景です。格好良い!
いったん広場から外へ出て、光化門の全貌を眺めます。
門には威厳たっぷりに立つ守門将たちが。日本人旅行客に声をかけてもらって、お互いに彼らとの写真を撮りあいました。
興礼門
広場に戻ると、光化門の奥には興礼門があります。この日はとってもいいお天気で、青空に堂々とした門の立ち姿がよく映えています。
興礼門より先に進むためには、この広場にあるチケット売り場でW3,000の入場券を買う必要があります。この日は平日の午前中だったからか5分も並ばずに買えましたが、土日は結構混んでることもあるみたいです。
韓服を着ていると入場無料になるので、場内にはたくさんの韓服着用者がいて目が楽しい!女性も男性も、国籍も老若男女も関係なく、いろんな人が思い思いに韓国の伝統衣装を楽しんでいる様子が微笑ましかった~。パステルカラーの色合いは、今時の流行なのかな。
勤政殿
勤政門を通ると、
勤政殿にたどり着きます。景福宮の正殿で、最も大きな建造物。王の即位式や外交など、国家の重要な行事の際に用いられた場所だそう。
内部には玉座があります。
思政殿
勤政殿の裏側には恩政殿が。王が日常の政務を行っていた場所で、毎日のように会議が開かれていました。
康寧殿
さらにその後ろにある康寧殿は、王や王妃の生活の場である寝殿のうちのひとつ。王が休憩したり、読書などを楽しんだ場所。
そのほかのエリア
光化門から一直線に勤政殿・思政殿・康寧殿などを訪れると、景福宮の主要殿閣をひと通り見終えたことになります。
主要殿閣のある一列から離れて、広々とした公園のようなエリアへ。
美しい建築物にうっとりしながらふらふらと散歩を楽しむことができました。
▼慶会楼
大きな池の真ん中にある2階建ての楼閣。国の祝辞や宴のために使われたそうです。左に見えるボートで行き来をしたのかな。
景福宮の中でも特に美しく、風情を感じる場所でした。四季折々、ちがった表情を見せてくれるそうです。ここでやる宴は気持ちいだろうなあ・・!
▼香遠亭
こちらも池の真ん中に建てられたもの。慶会楼よりはこじんまりとしています。王と臣下が交流するための場所で、細い橋を渡って行き来したようです。
1873年に、韓国ではじめて電灯がともされた場所でもあるんだそう。
2017年~2019年下期まで復元工事中改修ですが、私が行ったときはガラス越しに見ることができました。
▼集玉齋・八角亭
1888年以降に再び高宗が景福宮に戻ってきた際、高宗の書斎や外交使臣を接見するために使われた場所です。八角亭含め内部に入ることもできます。
中国の要素が強く出ているのが特徴。
さて、これで景福宮はひととおり観光終了。
建築物の大きさや美しさを楽しむというより、景福宮は自然公園のような美しい空間での散歩を楽しむ場所かな、という感じ。
ただほとんどの説明看板に、韓国語のほか英語・中国語・日本語の表記もあって、外国人旅行客にフレンドリーだったのが素晴らしいな~と思いました。
国立民族博物館
景福宮を見たあとは三清洞や北村エリアに行きたいので、北西に位置する出口から外へ。
その先には国立民族博物館があります。
スルーするつもりが、このエリアの西部にある「思い出の道」という1970年代から1980年代までの韓国の街並みを再現したスペースが楽しく、思ったより長居してしましました。家電製品店や食堂、理髪店、漫画屋など、10軒ほどのリアルな建物が路地に造られていて、それぞれを外からのぞき込むことができます。
日本人の私にとってもなんだか懐かしいような、でもやっぱり日本とは全然違うような、そんあ不思議な気持ちで、異国の過去にタイムスリップしたかのような感覚を楽しむことができました。
1930年代から1970年代に使われていた印刷に関する機器を集めた小屋などもありました。ここに置かれている活字鋳造機は現存する国内唯一の機械だそう。