朝ごはんとお土産購入を終えたら、今日はフィレンツェから足を伸ばしてシエナへ日帰り旅行へ向かいます!
まずはATMで現金ゲット
ホステルにお土産を置いたらまずはATMへ。現金が少なくなってきていたので、ホステルを出てサンタ・マリア・ノヴェッラ駅へ行く途中にあるATMで少しだけキャッシング。
イタリアは大体のショップ・レストランならクレジットカード利用ができますが、少し余るくらいの現金を持っておけば、復路のロシアでのトランジットのときにユーロ⇒ロシア・ルーブルに換金できるなーと思って少し余裕を持ってキャッシング。日本円⇒ロシア・ルーブルはレートが悪いのです。
海外の、特にイタリアの街中のATMはクレジットカードを吸い込んだまま返してくれないトラブルがまれにあると聞くので、写真のような窓口のあるATMでの利用が安心です。
バスに乗ってフィレンツェからシエナへ出発!
現金問題をクリアしたら、いざシエナの日帰り旅行へ!
フィレンツェからシエナへの行き方
フィレンツェからシエナへは【鉄道】か【バス】で行くことができますが、鉄道だとfs線の主要幹線から外れていて時間がかかるとのことなので、私はバスで行くことに。
ホステルのそばにあるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅はフィレンツェの主要駅。とりあえずここに行けばバスターミナルも見つかるでしょう、と安易な考えで駅へ向かいます。
うーん。なかなか「Bus」の表示が見つからない。
フィレンツェのバスターミナルへの行き方
ここでようやくバスターミナルの場所を調べると(遅い)、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の外に位置していることが分かりました。
この地図でいうと、右上の〇のあたりがサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のある方向。左下の赤い印があるところがバス停です。
フィレンツェのバスターミナルの場所
BUSITALIAで切符を買おう
開けた場所ではなく、こんな風にすこし奥まったところにあります。よく見ると「BUSITALIA」の小さな看板が。
中はこんな感じ。左手の部屋になっている部分が切符売り場です。
小さなチケットオフィスと、待合い椅子と売店があるだけのシンプルな場所。
チケットオフィスの上部にある電光掲示板を見てみると・・・ありました。5行目に「11:40 SIENA」の文字。15分後の出発です。
Ordinariaとあるので、直近で出発するのは鈍行バスのよう。乗り場は4番。
シエナ行きのバスについて
フィレンツェとシエナを結ぶSITA社のバス(路線番号131)には、急行(rapido)と鈍行(ordinaria・diretta)があります。前者の所要時間は1時間15分、後者は1時間30分ほど。
そもそもしばらくシエナ行きの急行バスがないようなので、迷うことなくこの鈍行バスに乗ることにします。
ちなみにこのバス、平日は一時間に数本あるものの、日曜日と祝日は日に7~8本しか走らないんだそう。極端。スケジュールを立てるときは注意してください。
もろもろこちらのサイトさんが詳しいです!↓
フィレンツェ⇔シエナのバスは片道€8.4
オルヴィエートからチヴィタへ行ったときと同様、ここで「go and back(往復)」のチケットを購入しておきます。料金は片道で€8.4(約990円)。地球の歩き方では€7.8とあったけど、値上げしたのかな・・?
チケットはバスの中でも買えますが€12だそうなので、チケットオフィスで買うのが吉。
最大級の眠気に襲われていたので、売店でレッドブル€3.2(377円)を買ってがぶ飲み。値札があったので確かな価格だと思うんですがやたら高く感じる・・。水も高めだったので、駅の売店は基本的にお安くないのかな。現金のみ利用可でした。
郊外の街を眺めながらいざシエナへ
時間になったので4番乗り場へ。たしかに「131 Siena Ordinaria」が止まっています。
11:40、時刻通りにシエナへ出発です。
豊かな田舎風景や、はじめてのイタリア旅行ではなかなか行かないような郊外の素朴な街並みを見られてたのしい乗車時間でした。
古いたたずまいを残す中世の街 シエナに到着!
13:30ごろにシエナのバス停があるアントニオ・グランシ広場(Piazza Antonio Gramsci)に到着!鈍行、思ってたより時間かかったー!
フィレンツェを出るころは重たい雲に覆われていましたが、よく晴れていて気持ちがいい!
シエナのバス停のあるアントニオ・グランシ広場
グランシ広場には、いくつかのレストランやカフェ・売店がありました。バスの出発まで時間が空いてもヒマをつぶせそう。
イタリアのバスはWEBで時刻表を調べるのが結構大変なので、バス停で帰りの時間をしっかり調べておくのがおすすめです。
シエナのバス停の場所
シエナの街並みをずんずん歩く
バス停からすこし東側を横切るモンタニニ通り(Via dei Montanini)を通って市街中心部へと向かいます。
こちらがシエナの街並み。イタリアの街はいくつ巡っても本当にたくさん違いがあって、新鮮な気持ちで歩けておもしろい!
フィレンツェのような歴史ある雰囲気が漂いつつも、狭い道の両側に低層の建物が立ち並ぶ様子はオルヴィエートのようでもあって、ああまた新しい街に来たんだなあとじわじわうれしくなりました。「中世の街」と称されるのも納得。
壁に埋められたように存在するドア越しに、いくつかの本屋さんや売店を覗くことができました。
古きよき街の新しい取り組み
そんな古都らしい街でありながら、街のいたるところにかわいらしい地図があって観光客に親切な取り組みをしていたことも印象的でした。
QRコードを読み取ると、地図上に番号が振られたスポットの解説を英語で読むことができます!なんて手軽で優しい。手話の動画のリンクも貼ってあってちょっと感動。
金融業の街を象徴するサリンペーニ広場
さて、バス停から5分ほど歩くと開けた場所に到着しました。
広場を囲う宮殿はゴシック・バロック・ルネッサンスの3様式
ここはパンキ・ディ・ソプラ通りに面したサリンペーニ広場。
奥にあるのはサリンベーニ宮殿といって、14世紀に建てられたゴシック様式の建物です。
サリンベーニ宮殿とともにコの字型に建つ左右の建物は、向かって左がタントゥッチ宮(16世紀・バロック様式)、右がスパノッキ宮(15世紀・ルネッサンス様式)。3様式の建物を一度に眺めることができる広場です。
世界最古の銀行の前でにらみをきかせる会計士
サリンベーニ宮殿は当時の有力者であったサンベリーニ氏の城館であり、現在はモンテ・ディ・パスキ銀行の所有として本店が入居しているんだとか!この銀行は1472年に創業した世界最古の銀行なんだそう。スケールがすごい。
その宮殿の前にいかめしい表情で立つのは、サルスティオ・バンディーニという17世紀の会計学者の像。
13~14世紀にヨーロッパ最大の金融業の街として栄えたシエナの、玄関口にふさわしいといえる場所です。
その前に和式トイレ?みたいな恰好で座るこの像は・・・なんだろう。分かりませんでした。
サリンベーニ宮殿の場所
調べて行かなくても、バス停から中心部へ向かうときに自然とたどり着く場所かと思います